禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~
「ううん、どういたしまして」
取り敢えずそう返してから、私は言葉に詰まってしまった。……何を話せばいいのだろう。
そもそも私は、美沙ちゃんに会ったら何をどうするとか、どんな話をするとか、なんにも考えてなかった。
私が美沙ちゃんに会おうと思ったのは、和也と美沙ちゃんの付き合いが、今どうなっているかを知りたかったからだ。
今までの例なら、そろそろ別れる頃だと思う。でも、美沙ちゃんは例外という事だって有り得ると思う。いつになく深い仲になり、長い付き合いになるかもしれない。そして、もしかすると結婚なんて事に……
私は、嫌な想像を消し去るように瞬きをし、無難な言葉を思い付いてそれを口にした。
取り敢えずそう返してから、私は言葉に詰まってしまった。……何を話せばいいのだろう。
そもそも私は、美沙ちゃんに会ったら何をどうするとか、どんな話をするとか、なんにも考えてなかった。
私が美沙ちゃんに会おうと思ったのは、和也と美沙ちゃんの付き合いが、今どうなっているかを知りたかったからだ。
今までの例なら、そろそろ別れる頃だと思う。でも、美沙ちゃんは例外という事だって有り得ると思う。いつになく深い仲になり、長い付き合いになるかもしれない。そして、もしかすると結婚なんて事に……
私は、嫌な想像を消し去るように瞬きをし、無難な言葉を思い付いてそれを口にした。