貴方まであと1cm
そして、教室・・・。


「あっ、梨乃!」


涼は安心したように私に笑いながら

近づいてきた。


だが、その笑顔とはうらはらに

黒いオーラが涼を包んだ。


「えっ・・・えっとー・・・涼?」


と、怖々に聞いてみた。


「・・・」


無言だったけどそこには怒りの迫力しか私には見えなかった。


そして、次の瞬間・・・―――


ギュー


「ひゃあっ・・・!」


いきなり頬をつねられた。



「ひひゃいひょ!(痛いよ!)」


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