貴方まであと1cm
「ここまで心配させといて、

優しく離すなんて無理でしょうが!」


「ごめんなさい・・・」


その時、「はぁ」と気が済んだのか

黒いオーラが消えた。


「で、どうだったの?」


「どうなったの?って、なにが?」


「はぁ、梨乃・・・」っと呆れたような声で言った。

「ん?なに?」


「また、つねって欲しいわけ?」

と言われた瞬間、私の血の気が引いた。


涼の顔が鬼と化していた・・・。


「す・・・涼・・・」

かすれたような声で言った・・・。

その時私はあまりの怖さのせいか

涙がウルウルしていた・・・。


「怖い・・・」


「えっ・・・?」っと、

涼はキョトンとした表情になり、

周りを見たらみんながガン見していた。

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