一緒に、歩こう
「矢野くんっ」
いつもより声を潜める。
それにしても、あたし
バレることを恐れている
くせに、行動大胆だな。
「帰ろ」
外は真暗で、誰も見えない。
あたしは矢野くんと
少し距離を取って歩く。
もしもの時の、ために。
「あ、」
話さないまま時間が過ぎる。
いつの間にか、いつもの
コンビニの横に辿り着いた。
「ちょっと待ってて」
矢野くんはあたしを1人残し、
中に入って行った。
あたしは仕方なく待つ。
帰ってくることを、
ドキドキしながら。