一緒に、歩こう





その後、お弁当を食べ終わった

あたし達は何をすることなく

海岸沿いを歩いた。

手を繋ぎたい、なんて

望んだからか、

矢野くんはあたしの

手を取って海と砂の

ギリギリを歩いてくれた。

無言のあたし達に、

海の音は心地よく

聞こえた。

本当に誰もいないこの場所が、

あたし達2人の初めての

デート場所になった。









「車出させて悪かったな」




「ううん、全然!その方が楽だしいいんだよっ」



もうすでに日は落ちている。

帰ることになったあたし達は、

再び車に乗り込んで来た道を

逆に進んだ。

コンビニで下ろそうと、

車を停めたけど、

お前の家まで行くと

言われ仕方なくあたしの

家まで帰ってきた。

車を降りて荷物を下ろす。

今日のデートの終了時間が

刻一刻と迫って来ている。






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