一緒に、歩こう
それから3日が経った。
予想通り、隼人は接して来ようと
しなかった。
明日は金曜日だから、
今日説得しなくちゃいけない。
あたしはそう思って、
今日の夜お家に来てねと
メールを入れておいた。
「よし」
買い物を終え、家に帰ると
いつもみたいに隼人が
玄関先に立っていた。
「隼人っ、ごめん!待った?」
駆け寄ると、指先も鼻先も
赤くて冷たくなっていた。
「いや、俺が早く来すぎた」
「ごめんね?中、入ろ?」
小さく頷くと、隼人は
2回くしゃみをした。
「すぐご飯作るから、お風呂入って来る?」
「そうする」
あたしの家には、いつ
隼人が来ても大丈夫なように
部屋着とパンツが何着か置いてある。
あたしはタンスから部屋着とパンツを
取って、バスタオルと一緒に
脱衣所に置いておいた。
「ご飯、ご飯っ」
さっき買ってきた具材を取り出して、
料理を始める。
数分経って、お風呂のある方から
上がったー、と声が聞こえた。
「次はご飯よー、って新婚か」
小声で独り言を言いながら、
さくさくと準備を進める。