一緒に、歩こう
「ちょ、っと。離しなさい」
「先生さ、2年の矢野と付き合ってんの?」
「…は、何言って、」
そこでピン、と浮かんだ。
そうか。この3人が
矢野くんの喧嘩相手。
顔には痣がたくさんある。
間違いない。
「ばかなこと言ってないで、早く帰りなさい」
「あいつさ、先生のこと庇ってたんだよね。何で?」
ニヤニヤと笑っている。
もう、何なの。
「知りません」
平然と言った、つもり。
顔に出そうで怖かった。
「ふーん…。あ、ちょっと付き合ってよ」
「先生、これから用事が…」
「少しだけだからさ!ね?」