愛染夢路


「ウソ!それは噂って―…」



「ううん。本当。」



怖くも無かった。

隠す必要もなかった。



「へぇ…そぉなんだ。じゃぁさ私と勝負しない?」

むっとした。

なんでアンタと勝負しなきゃいけないの?



「今度の体育会で先生の借り物競争があるらしいんだけど。先生たちへの課題は『好きな生徒』なの。そこで島津先生に私か弥生、どっちが選ばれるのか勝負しよーよ!」





絶対に私が勝つ、みたいなことを言っている。






「その代わり…負けたほうは先生の目の前から消える、ってどぉ?」




早紀はにやりと笑った。







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