そこにいて笑ってて
すると琴音は、一瞬顔を曇らせてから、

また笑った。



「うん!

 取らないでね、あたしの彼氏★」



うぁ。

猛烈な吐き気。

救急車のサイレンのように、

チャイムが鳴り響く。



「琴音、あたしトイレ。

 授業遅れるかもしれないから、
 先生に適当に言っといてもらえる?」

「おっけ!」
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