[【殺人ゲーム】クリック!]
『準備は出来たのか?』
厳格そうに、艶やかな黒髪をオールバックにした父親が現れた。
恐ろしい程に冷たい瞳は、俺の滑稽な姿を貫いた。
『泉水ちゃん、行きましょうか。』
ニッコリと微笑む母親に、俺はコクリと頷いた。
もう一度鏡を見る。
まるで等身大の着せ替え人形のようだ。
母親は、俺で遊ぶ子どもに過ぎない。
『泉水ちゃん。』
母親に手を引かれて、俺はまるでお姫様のような、だだっ広い可愛らしい部屋を後にした。
母親の左薬指には、大きなダイヤモンドがきらびやかに光っていた。
それが何とも物悲しい。