[続2]素敵過ぎる恋愛…あなたの世界へ
お袋はモデルみたいにきれいな女じゃないし・・・

俺からすればどこにでもいるような感じだと思う。

それなのに、あの親父…笠井貴俊はすべてを捨ててでも欲しいと言った女だ。


俺にもいつかそんな風に思える女が現れるのだろうか…


正直、

今の俺は昔の親父とさほど変わらない。

毎日女を抱いているが、何一つ満たされることはない。

女たちは俺のすべてを見ているのではなく、

親父に似たこの顔と親父などのバックグランドに興味があるだけだ。

別に俺は金なんて持ってないのに…

そんな時はむなしく感じる。

そう思うと、同じ女を二度も抱きたいと思うこともなかった


きっと親父が同じ女を二度抱かなかったのはこれが理由なんじゃないかと思う。


お袋も親父も俺がやっていることに何も文句は言わない。

親父にして見れは、昔を見ているようなんだろう…
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