[続2]素敵過ぎる恋愛…あなたの世界へ
母は私が病院につくと、高峰の父に電話をした。

父は仕事中にも関わらず、すぐに駆けつけてくれた。

とても心配してくれていたみたいで…

私が目を覚ますまで、ずっと傍にいてくれた。


私が父に申し訳ないと告げると、

父から思ってもみない言葉を返された。


「母さんが愛美を生んだ時、父さんは母さんの力になることができなかった。

 その時の子供…愛美が今子供を産もうとして頑張っているんだ。

 娘の力になりたい。そして、母さんの力になりたいんだ…」


父は、今までどれだけの悲しみを背負ってきたんだろう。

きっと、私の存在や本当の離婚の原因を知った時から、

父さんは悲しんでいたに違いない。


『あのね。私、うれしいよ。お父さんの子供として生まれることができて。
 
 それに、今なら分かるの、私を産むと決めたお母さんの気持ち。

 大好きな人の子供のために自分のつらいことなんて耐えられるんだよ。

 私、こんなにも具合悪いの人生で初めてだけど…

 うれしいんだ。

 だって…子供が順調に成長している証でしょ。

 だから、つらくないって言ったらウソになるけど…

 このつらさも楽しもうと思って。』
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