図書室で君と~俺様王子との恋~
「はぁ」


俺は大きな溜息をついてから、そぉー
っと通ろうと思い、その声のする方へ
向かった。


その女は、本棚の上の方の本を取ろう
としていた。背が小さいくせに、ピョ
コピョコジャンプしながら取ろうとし
ている姿に、不覚にも可愛いと思って
しまった。


そして、俺は無意識に


「はい」


本を取ってあげていた。


その女は、アホ面で俺の顔を見て、
10秒ぐらい後に


「あっありがとうございます」

ってお礼を言ってきた。俺はその言葉
に対して

「あぁ」


と言って早歩きで帰った。







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