キミと一緒に。【完】
暑さに体力が奪われ、制服ながら地べたに座り込む。

胡座をかき、女2人でスカートの中まで扇子で扇ぐ姿は、端から見れば、みっともないだろう。



「花音!お前、投げろ!」



「無理でしょ」



「小学校の時、ドッジボール得意だっただろ?大丈夫だ」



…どこが大丈夫なの;;

投球が疲れたらしい兄貴が、馬鹿な事を言いながら、グローブを投げて来た。
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