キミと一緒に。【完】
私は持って来たお弁当を持ち、タオルを頭に被って眠る由斗に声を掛けた。

…お昼ご飯、ちゃんと食べさせないと。



「どうした?」



「これ。少ないだろうけど、栄養があるものも食べて」



どうせ、コンビニで買ったおにぎりでお腹を満たすんだから。

好きみたいだけど、それだけじゃダメ。

体力勝負でもあるんだから。



「気持ちはありがたいけど、花音の飯がなくなる」



…今更、遠慮なんていらないでしょ。
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