キミと一緒に。【完】
「由斗…抱いて…」
「花音…」
「忘れさせて……っ」
外でこんなお願いをするなんて。
何があったかを知らない人が聞いたら、ただの変態でしかない。
腕を引かれ、数ヵ月ぶりの鹿波家へ。
去年、私たちが初めて繋がった場所。
あの頃は、何も考えずに交わせた情事。
でも今は、怖さもあるけど、恥ずかしさもあって。
電気が消えてても、カーテンの隙間から射し込む太陽が、全てを見せてしまう。
「花音…」
「忘れさせて……っ」
外でこんなお願いをするなんて。
何があったかを知らない人が聞いたら、ただの変態でしかない。
腕を引かれ、数ヵ月ぶりの鹿波家へ。
去年、私たちが初めて繋がった場所。
あの頃は、何も考えずに交わせた情事。
でも今は、怖さもあるけど、恥ずかしさもあって。
電気が消えてても、カーテンの隙間から射し込む太陽が、全てを見せてしまう。