キミと一緒に。【完】
「4人揃って、教師って事はなかったな」



「あら、それが竜也の夢だったの?」



「そっ。俺の小さな小さな夢」



夢に大きいも小さいもあったなんて。

初めて知った。

フムフムと頷きながら、お茶碗を拭いてると、母親が勢い良くこちらを向いた。



「花音、資格を取って、うちの施設の調理場で働いてくれても良いわよ!」



母親に人事採用の権限はない筈だが、就職口に困ったら、それも…あり?



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