キミと一緒に。【完】
「見てんじゃないわよ!!
私たち、別に見せ物じゃないんだからね?!」



増えて行く群衆に、加菜恵は一蹴してくれる。

でも、目を逸らすだけで去るわけでもない。



「先輩たち!来ちゃったんですか…」



「姉ちゃんが来たら、どうにも出来ないし…」



昇降口に着くと、新太と真夜ちゃんが走って来た。

やっぱり私なんだと気付けば、回りの生徒の携帯が鳴り響き、窓ガラスなどに無数の貼り紙がある事に気付いた。
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