キミと一緒に。【完】
「室岡、ちょっと良いか…?」



「…はい…」



紙をぐしゃぐしゃに丸め、立ち尽くしてると、担任と学年主任が現れた。

進路指導室に連れて行かれ、何だか私が悪い事をしたかのよう。



「みんなが噂をしてる事は…お母さんから聞いたし、事実だ。先生たちは、口外するつもりはない。だが…児童相談所に、誰かが通報して居る」



「…そうですか」



「どこから伝わったのか、今、調査してるから。事が片付くまで待ってくれ」



担任は私に、頭を下げた。
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