キミと一緒に。【完】
頷く由斗は、「花音がいつもより優しい」と、嬉しそう。



「私はいつも、優しいです」



この笑顔のかっこよさに、ようやく気付いた私は大馬鹿だ。

笑顔を見たさに、一緒に居た筈なのに。



「あのね?進路、決めたよ」



「マジで?!」



「心配してくれてたんだって?」



「当たり前だろ?花音の将来は、俺にも関わるんだからな!」



私との将来を考えてくれてる由斗に、ドキッとした。

今までだって、将来はちゃんと考えてくれてたのに。
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