突然お嬢さま!?
はい!?

意味分からない。


「まあ、いいや。それよりこれ間違っている」
さりげなく間違いを指摘する。

「えっ…どこ?あ…それ全然分からなくて適当に書いた」

「そういう時は聞きなよ」

「だって、気持ち良さそうに寝てたから…」

「寝てたことはもう言うなよ」

ちょっと恥ずかしそう。


「ここにあてはめる公式が違うから……」
説明を始める。

ふむふむ。

「あ、そっか!ということはこうなる?」
瀬尾先生が書いていたシャーペンを奪い、続きを書いた。

「そういうこと」
微かに笑った。


前より笑顔が見れることが増えたと思う。

何となく嬉しくてニヤニヤしてしまった。

「何で笑う?理解出来たのが嬉しい?前より確実に出来るようになってるから偉いよ」

珍しく褒めてくれた!

「フフッ、偉いでしょう」
ちょっと鼻が高くなりそう。

「でも!調子に乗らないように。次、これね」
次の問題を容赦なく出す。
厳しい…

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