眠れなくなる怖い話
教室
「じゃあね菜々!!またあしたー」


「うん、またねっ」


夕暮れの教室で、菜々は親友の由香里に手を振った。



…ふぅ、ついてないな。


せっかく今日は帰りに由香里と遊ぶ約束をしてたのに。


「生徒会なんて、雑用ばっかり」


菜々はため息をつきながら、ホッチキスでプリントを止めていく。



菜々は生徒会の書記を務めている。


でも入ってみれば、雑用ばっかりで楽しいことなんてなかった。



「とっとと終わらせて帰っちゃお」


菜々はひたすら手を動かした。
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop