私だけの甘々彼氏
拓海と歩いていると通り過ぎる人達が二度見する。
「うわ、見て、あの人。」
「かっこいいね~。」
そんな声まで入ってくる。
ちょっと複雑だ。
あたしが知らない拓海の8年間・・・。きっとモテてたんだろうな・・・。
聞きたい事はたくさんあるのに聞けない自分がもどかしい。

どうして停学になるほど男子高生を殴ったの?
どうして名字が変わったの?
連絡先を教えてくれない上に、どうして連絡してくれなかったの?
誰とどんな風に過ごしてきたの?

頭に浮かぶ疑問の数々。
そんな事を考えていると
「なぁ、公園、寄っていかねぇ?」
「え?」
それってデートに近いんじゃない?!わ~い!
「な?いいだろ?」
「うん!」
あたし達は公園に向かった。
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