私だけの甘々彼氏
耳をふさごうとした瞬間ー・・・
「・・・ざけんな。」
誰かがボソリとつぶやいた。
この声は拓海ー・・・?
あたしの後ろに立っている拓海。
拓海の目は殺気であふれていた。
シーン
教室が静まり返る。
拓海はあたしを追い越して教室の真ん中に来ると、こう言った。
「お前ら、どんだけ夏香に嫉妬してんだよ。」
拓海はドスのきいた声で言う。誰もが固まってしまうくらいの低いトーン。
「お前らみたいなブスは夏香にかなわねぇんだよ。」
すると、奈美ちゃんが可愛い声で言う。
「でもぉ、夏香ちゃんより私の方がモテるのよぅ?」
「はっ!どうせそこらへんの腐った奴にだろ?」
すると、拓海の親友の蓮君が口を開けた。
「おい、拓海。そこらへんにしとけ。」
その声に拓海は「わかった。」とつぶやいて自分の席へついた。
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