私だけの甘々彼氏
あたしが固まっていると実来が
「大丈夫。夏香の見方、たくさんいるよ。私と、哲平と、蓮君も、拓海君も。だから、
安心して。」
とあたしを慰めてくれた。
そうだ、あたし、一人じゃない。
「ありがとう、実来。」
あたしが言うと実来はにっこりとほほ笑んだ。
あたしが席につくと拓海が優しくあたしを抱きしめた。
「お前は、俺が守る。」
さっきの恐い表情は消えて、あたしにだけ見せる優しい笑顔で拓海は言った。

ガラッ
ドアが開いて、担任と共に入ってきたのは、可愛らしい女の子だった。
目が茶色で、長いまつ毛・・・。
整った顔・・・。
ホントに可愛い。
「皆、転校生の・・・自己紹介してくれ。」
担任が言う。
「ハイ。私の名前は吉田桃花です。日本人とアメリカ人のハーフです。」
ハ、ハーフ?!どおりで、可愛いと思った。
ハーフという事を聞き、皆ザワザワと話し始める。
チラッと拓海を見ると拓海は驚いた表情で桃花ちゃんを見ていた。
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