シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
ウロボロス ~ナオside~
バカみてぇだ‥‥‥


こんなにも近くに裏切り者がいたことに気付けなかったなんて。


自分が情けなくて、馬鹿らしくて思い切り唇を噛んだ。


ポタポタと真っ白なシーツが赤く染まっていく。


「お、おい‥‥」


白鬼の焦ったような声も、俺の苛立ちを強くさせるだけだった。


「くそっ!!」


マナが誰といるかはわかった


だけど、どこにいるんだっ


あいつは【待ってる】そう言ってた。


心の乱れと、焦り、混乱。


いくつもの感情が、俺の思考の邪魔をする。


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