シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
どこを、探せばいい‥‥っ


「やっぱり、金髪だったみたいだな」


床しか移さなかった視界の中に、黒い靴がズカズカ入ってくる。


ゆっくりと、目だけをそいつに向けた。


「どうするんだ。‥‥‥落ち着けとは言わねぇ」


切れた唇から流れる血が、顎を伝い床へと落ちる。


「今、感情は殺せ。そんなもん、今は邪魔でしかねぇだろ」


「‥‥‥‥‥‥あぁ、そうだな」


こんな奴に、助言されるなんて俺も落ちたもんだな。


天下の白龍が、聞いて呆れる。


服の袖で、ぐいっと血を拭って立ち上がった。


あいつのとこに行くのに、黒龍じゃいけねぇな‥‥


< 221 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop