やまとなでしこ
教卓へ向かう。
「斉藤咲良。お前もやればできるじゃないか。」
もらった紙には、106位と書いていた。
「…106位?」
やばいぃ。超うれしい。
「結良ちゃん!!目標突破!!」
叫んで、結良ちゃんのとこへ行くと
「おめでとう。」
とニッコリ笑いかけてくれた。
この前のテストは、学年で350/360。
目標は、300。
「これからは、ちゃんと勉強しようね?」
その、どこか黒い微笑みに何度もうなずいた俺であった。