好き・・・大好き・・・

「な、なんで。」

「この時間になったらバス1本しかないんだ。」

あぁ・・・そういうこと。
でも、一緒に帰ってることが未来さんにバレたら・・・

「み、未来さんと帰りなよ。」

「へ?あいつ方面逆だし。」

えっ、でもこのまえ朝、コンビニの前にいたじゃん。
もしかして未来さんが輝の家に迎えに行ったとか・・・ありえる。

「わかった。じゃぁ、終礼終わったらね。」

「おう、じゃ。」

そういうと輝は部室に戻っていった。
私もちょうど全部拭き終わって倉庫に片付けに行った。

掃除したからか、居心地がいい。
私は道具を置いて更衣室に向かった。

ドアを開けるとパイプ椅子に座っている未来さんがいた。

「輝とはなんてはなしてたのかな?」

「えっ・・・」

やっぱりわかってたんだ。
でもここで一緒に帰る約束だなんて言ってしまったらやばいだろうな。


「あ、あのね。輝がマネージャーどうだって聞いてきたから・・・」

「あっそ・・・」

そういうと未来さんは立ち上がり着替え始めた。
未来さんは何を考えてるんだろ・・・

私も着替えた。

って、私嘘ついちゃった・・・
これで一緒に帰ってるの見られたら・・・はぁ。

なんかいろいろ大変だな・・・

でも、バスが1本しかないってことはこれから絶対一緒に帰ることになるじゃん・・・
嫌でも帰らなきゃってこと・・・

私どうしよう・・・

私は荷物を持って玄関の方に向かった。


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