まだ好きです(完)

複雑な思い

「雛ちゃん。どうやって駿君を惚れさせるの?」


昼休み。日向ちゃんが心配そうに私に質問する。


今日の昼食はアンマン…ではなく焼肉定食だ。

「んー。今ちょうど考えてる。」

駿を…惚れさせる??????


かなり難しいぞ!どうする自分。

「日向ちゃん、何かいい案は?」

「んーーー。」


「気がきく女子はモテるぞーーー!」

「新!!」

「俺もその会話交ざっていい?」

「うん。」


新はそういうと、A定食をもって私の隣にすわった。


A定食は、ご飯と納豆と味噌汁と魚。


完璧な和食だ。

「新って意外と和風好き????」

「い!意外って何だよ////」

「うわー。照れてる照れてるぅ~。」

「う…うっさい!」

新ってば。顔真っ赤。


「………んで、男子は気がきく女がすきなわけ?」

「多分な。」

「多分って微妙な反応やめてよー!」
「よく、あんじゃん。「先輩差し入れです!」とか「先輩タオル使いますか?」とか、漫画とかドラマでさ。って事はこういう女子がすかれてるって事だよ。」

「まあ、青春物のドラマとかで、先輩にタオル渡すシーンは一般的だね。」


「だろ?」


「やっぱ、気がきく女は好かれるんだね。」


「んじゃ。試してみる。」


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