まだ好きです(完)
拳を突きつけた新の手はかすかに震えていた

「男の友情ってすげぇわ」

男は正々堂々と勝負に挑む。その勝負が勝っても負けても、後悔はしない。

「んじゃ、またな」


俺はいつもの分かれ道で新と別れた。

俺は何となく、携帯の画面を開いた。待ち受け画像は,雛とのプラクラだ

一度だって君の事を思い出さない日なんてなかった。

記憶をなくして何回か頭痛がきたのも、きっと雛が「記憶が戻って欲しい」と願う思いだったんじゃないかと思う


「よし……運動会の日だ」


決めた。もう変えない
雛に告白する。運動会が終わってから


俺は、携帯の光に沢山の虫が集まって来たため、いったん携帯を閉じた



俺は空を見た。だんだん細くなっていく三日月をみながら、目を細めた

とても美しかった
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