ナンパ男との恋 社会人編

金曜日は 患者さんが多くて
考える暇もないくらい
忙しいっていうのが
救いかもしれない。

それでも、ちゃんと
お昼休憩はあり・・・

お弁当を食べながら

帰ってからの事を
つい考えてしまう。

「そういえば、明日の夜6時に
駅前の店に予約してあるから
みんな ちゃんと来れる?」

「はぁーい、バッチリです」

みんな 一気に
テンションが上がり
楽しそうな雰囲気に早変わりだ。


「春ちゃんも
来るんでしょ?」

さおりさんが 
私の方に目を向けた。

「あ、はい。」

「楽しみだわぁ。
こういう事でもないと
この年になると
夜出かけることなんてないものね。
春ちゃんに 夜遊びいろいろ教えてもらわなくちゃ」

笑いで誤魔化したけれど・・・

私の夜遊びなんて・・・

輝樹と出会う前の
ナンパ待ちしか・・・

知らない・・・。


明日、明日も
輝樹いないんだ・・・

今夜も・・・


やばい、本気で
耐えられるか
不安になってきた。
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