ナンパ男との恋 社会人編
そして、ようやく
輝樹が何の事を言っているのか気づき
「ち、違う・・
浮気なんかしてない・・」
首元に思わず目がいく輝樹に必死でそう言うけれど
「じゃあ 何で
そんなとこに わざわざ
キスマークなんかつけてんだよ?」
「それは・・・・」
私にも分からない事を
輝樹に言えるはずもなく
再び黙り込んでしまった。
「・・・相手は?」
・・・・・・・
「去川さん・・・・」
「は?去川って
もしかしてトオルの事か?」
ゆっくり頷くと、
「・・・何であいつ
女は相手できねぇはずじゃ・・」
「・・・・」
そう言うと 何も言わず
考え込みながら携帯を手に取った。