ナンパ男との恋 社会人編

「ちょっと待て・・・
2回目って・・・
は?意味わかんねぇんだけど。
お前ら何?デキてるわけ?」


「え!?ちがっ・・」


「じゃあ 何で
今更?俺 バカにされてんの?」


「すいませんでした・・・!」



輝樹の怒りは どんどん頂点に達していき、


泣いている去川さんの胸ぐらを掴むと
勢い良く壁に叩きつけるように
押し付けた。



「お前さぁ、こいつ
俺のだって知ってるはずだよな?」


「はい・・・」


「つーか、てめぇの相手は男なんだよな?」


「はい・・・・」


「で、何で春菜に手出すわけ?
なぁ?」


「すいませんでした!」


「すいませんで 俺が
冷静に 帰すわけねぇだろ?
あぁ?」


「す・・・
すいませんでした・・」



大きな物音と
輝樹の怒鳴り声で
隣まで響き驚いたのか

「ちょっ!あんた達 こんな夜中に何してるわけぇ!?」


慌てて玄関の扉を開け
中に入ってきたのは


「あかりさん・・・・」


あかりさんの顔を見た途端
急に涙が溢れ出した。


「ほら、輝樹!
あんた また警察沙汰になりたいの!?
春菜が怖がってんじゃん!」


胸ぐらを掴んでいる輝樹の腕を掴み
間に入り

「ちょっと冷静になりな!
いい大人が何してんのよ」


輝樹に向かって
怒鳴っているあかりさん・・。


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