ナンパ男との恋 社会人編
段々と 輝樹との距離が近づいてくる。

心臓が すごい勢いで
高鳴り、表情が引きつりそうなくらい緊張してきた。



・・・いよいよ

あと3人・・・・

・・・2人、

・・・次だ・・・。


そして、

私の番になり、

うつむき加減の輝樹は
未だに私の事に気づかない。


「あ、あ、あのっ」


思い切って 声を出した瞬間

輝樹が勢い良く顔を上げた。


「っ・・・・・」


そして、何も言わないまま・・・

軽く手を握ると
再び 目をそらし・・・

私は、どうする事もできないまま

誘導の方に引き離された。


輝樹の方を見るけれど

うつむいたまま

もう、私の方に目を向けることはないまま
その場を後にした。
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