ナンパ男との恋 社会人編
出口に向かいながら
思わず 泣きそうになったけれど
必死で堪えながら
外に出たところで


「あれー?お嬢?」


その声に
顔を上げると・・・


「ジュンくん?」

去川さんの彼氏で
前、相談のってもらってた人が目の前に現れたもんだから
もう・・・・
緩みそうになる。


「そんな難しい顔して
どしたの?」


その言葉で
ガマンしてた涙が
一気に溢れ出てしまった。


「え?え?え?な、なに?
どうしたの?
俺 何かマズイ事言った!?」


そんな私の様子に
慌ててしまい

一緒にいた 友人らしき人を
先に行かせると
私をベンチに座らせた。


「ほら、これ飲んで」

「ありがとう・・・
ごめん・・」

「うん?何で謝ってんの?」

「せっかく友達と来てたのに・・」

「あー全然?
お嬢と
こうしてるのも
楽しいしね?」


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