ナンパ男との恋 社会人編
それからは
他愛のない話をしながら
座れそうな場所を探し
結構な距離を歩き続け

ようやく、公園が見えてきた瞬間


「あぁー!!ほら、お嬢!
公園発見じゃん!」


そう言いながら
テンションが一気に上がり
駆け出した。


そう・・・
私の手を掴んだままで・・・


そして・・・・

そんな状況に
私の どんくさい体は
ついていけるはずもなく・・・・


何もない地面につまづき・・・



ズザザザーッ



「で!?えぇぇぇ!?
お・・お嬢、大丈夫?」


まるで子供がこけるかのような
凄まじいコケっぷりに

ジュンくんは

慌て
私の体を
起き上がらせようと
必死だ。



「だ、大丈夫!」


恥ずかしいやら、痛いやらで
慌てて立ち上がると


「ほら、見して」


すりむいたヒザと
手の平を見ながら


「大丈夫?ごめん、俺が走ったから・・」


さっきと まったく違い
いきなり暗く落ち込むジュンくんに


どうしていいか分からなくなってしまった・・・









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