ナンパ男との恋 社会人編
そんな・・・・

でも、

去川さんは そっちの人なんだと聞いて 安心しきってたのは事実だ。

女の私に 何かするはずもない。そう思っていたのも本当だ。

けれど、どんなに考えても
信用してたからって
それを裏切るような事を
わざわざするという事が
いくら考えても
私には分からない。






「はーるちゃん!
お昼だよ?行こ?」

「え?あ、はい」


「はーい、お茶どうぞー」

「みさとちゃん ありがと」

「いーえ、どういたしまして」


いつも通りのお昼風景だけれど、
1人足りない・・・。


「あれ?とおるくんは?
あ!俺・・昼って言うの忘れてた。
ごめん、春菜ちゃん
とおるくんに お昼って教えてきてくれる?」


「はい」


とは言ったものの・・・

去川さんが 仕事してる部屋に行くのには 結構 勇気がいるかもしれない。


コンコン

「どうぞ」

「あの、お昼なので・・」

「昼?あぁ・・
佐々木さん
そこのタオル取ってくれる?」

「あ、はい」

近くにあったタオルを
去川さんに差し出すと

その差し出した手を タオルを無視するように勢い良く引っ張られ
去川さんの方へ倒れこんだ。
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