ナンパ男との恋 社会人編

そして、そのまま
顔を両手で挟まれるように
去川さんの顔の前へ持って行かれ

ヤバイ・・・
この状況は 絶対ヤバイ。

そう悟った私は、

「ちょ・・・」

振りほどき ドアの方へ
走ろうとするけれど、

逃げようとする私の体を
床へ押し倒すと
片手で軽々と私の手を押さえ込み
唇を押さえつけるように重ねた。


舌が入り、
女の子みたいな顔は
完全な男の顔になっていて・・・


必死で抵抗しても
ビクともしない力に
怖くもなって、
輝樹の顔が頭に浮かんで
自分のバカさに涙が出そうになって・・・

唇が 一旦離れ

「泣いたら このまま
先に進もうか?」


そんな事は 絶対 嫌。

嫌、嫌・・・・


必死で 歯を食いしばるように
涙が出ないようにするけれど
目に溜まっていた涙が
流れた・・・・。


それを見た瞬間

再び 唇が合わさり
そのままの状態で
片手が 私の服の中へ入っていく。


ジタバタするけれど
私の上に 去川さんが乗っかっていて
寝返りをうつことも
立ち上がることすらできない・・・
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