ナンパ男との恋 社会人編

外から 明りのついた
アパートの部屋を見ると
少しだけ うれしくなる。

「ただいま」

「電話すれば 迎え来るって言ってんのに。」

「近くだから大丈夫だよ」


そう言ってくれるだけで
疲れなんて 一気になくなるくらい
充電されるから 不思議だ・・・


「作んのだりぃだろ。
めし食いにでも行くか?」


「ううん、朝 準備してたから
すぐできるよ。
待っててね」


2人で ごはん食べて
2人で テレビ見て
2人で 一緒に寝て


単調な毎日のようだけど

ほんとに幸せで
ますます好きで

どう言い表していいか分からないくらい
愛しくて仕方ない。


「そういえば・・・
俺、今週末 ちょっと
仕事で 3日くらい帰ってこれねぇんだけど・・」

「え・・?今週末・・・」

「あぁ、撮影があるとかで・・」

「撮影・・・
う、うん分かった。
私は大丈夫」

そうだった・・・
モデルの仕事もしてたんだった・・

最近、こうやって
家を空ける事がなかったから
すっかり忘れてたけど・・

そっか・・・・。

何か 少しの間でも
離れると思うと
寂しく感じてしまう・・。
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