秘めた想い【短編】
真弓が病室に戻って来た。
「とりあえずお母さんには電話しといたから。」
彼は何も反応せず、じっと天井を見つめていた。
「お兄ちゃん…。あのね…。貴子さん…。」
真弓は言いにくそうに悲しそうな表情で再び話し始めた。
「思い出したよ…。」
真弓の気持ちを察して話を遮った。
「ごめんね。私、お兄ちゃんがそこまで思い詰めてるとは思わなかった。
気付いてあげられなくてごめんなさい。
あの日、私も一緒に帰れば良かったね。」
彼は無言で真弓を見た。
真弓は泣いていた。
「とりあえずお母さんには電話しといたから。」
彼は何も反応せず、じっと天井を見つめていた。
「お兄ちゃん…。あのね…。貴子さん…。」
真弓は言いにくそうに悲しそうな表情で再び話し始めた。
「思い出したよ…。」
真弓の気持ちを察して話を遮った。
「ごめんね。私、お兄ちゃんがそこまで思い詰めてるとは思わなかった。
気付いてあげられなくてごめんなさい。
あの日、私も一緒に帰れば良かったね。」
彼は無言で真弓を見た。
真弓は泣いていた。