狼先輩。
グラウンドへと歩いていく大神先輩についていくと、途中で、
「本当に反省してんのかな……」
とイライラしながら呟いていた。
……確かに、本当に反省したのかはよくわからないけど。
「ありがとうございます」
先輩の新たな一面(?)も見えたし……。
それに、先輩が私のためにしてくれてるんだって思うと少し嬉しかった。
ニコッと笑って大神先輩を見上げると、
「本当に可愛いんだから……」
と、軽く口にキスをされた。
「っ!?」
「誰も見てないよ」
キョロキョロする私に、意地悪そうに笑う大神先輩。
「もう……」
「ははっ」
大神先輩……大好きです。