狼先輩。


「あの、私……大神先輩と、あの……」


「うん」



自分でこう改めて言うのもなんだか照れくさい。


「……だから、ごめんね」


なんか、照れくさくてごまかしちゃったけど……。


「うん」



西村くんは優しく返事をしてくれた。



そこで、凛が教室に戻ってきた。


「お前トイレ早いな」


「へっへーんっ」


「何でそんな偉そうなんだよ」


西村くんと凛が意味もない会話をしている。


それに、ついつい微笑む。

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