狼先輩。
「サッカー部を好きになってくれたのは嬉しいけど、サッカー部の中で女の子はことりちゃん1人だから……」
「そこは、心配いりませんよっ」
「それに。来年からは、俺、ここの高校にいないんだよ?」
「それは……寂しい、ですけど。大丈夫ですっ!」
「ことりちゃん、可愛いから心配」
ちょっと拗ねているような大神先輩の表情。
……ちょっと可愛い。
「大丈夫ですよ。私には先輩しか見えてないです」
「……ことりちゃん、なんか素直だね?」
大神先輩は意地悪に笑うと、私の唇を指でなぞった。