狼先輩。

なんだかすごいデジャヴだ。


大神先輩と出会った“あの日”と。



「せ、先輩っ~」


恥ずかしいですよ~っ!!


さらに顔を赤くする私はまるでゆでだこのよう。


先輩は、ニコニコニコニコニコ……。


って、もう爽やかすぎますよっ!!



「うぅ……」


でも、ここで先輩に抵抗しても無駄なのは今までの経験上、学習済みだ。


だから、私は周りの視線に耐えるように、ぎゅっと目を瞑った。





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