狼先輩。


……でも、結構本音だったりする。



「ここ以外なら、いいってこと?」



そう言う先輩の声は、少し意地悪だった。



「……はぃ」



小さく頷くと、大神先輩は私を離した。




「じゃあ俺、荷物持ってくる。一緒に帰ろう」


「……は、はいっ!」






そうして、私達は久しぶりに一緒に帰ることになった。




* * *


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