狼先輩。
そのまま、その手は太ももへと下がっていく。
スルリと太ももを撫でられて、ゾワッと肌が粟だった。
今まで感じたことのないような感覚。
「や、めて……先輩っ」
「ことりちゃん、可愛すぎ」
やめて、という私の願いなんて先輩は全然聞いてくれない。
「先輩…っ」
この変な感覚からなのか、羞恥からなのか、よくわからないけど、目に涙が浮かぶ。
「ことりちゃん……ごめん。我慢、できないかも……」
と、先輩が顔を近付けてきた。