RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「ニャロー、俺の真似しやがって!許せねぇっ!」
ゲルブが指をバキボキ鳴らす。
ここで喧嘩なんかするなよ。
「おいおい、どうするんだよ、テメェら!コイツをぶっ殺していいのかァ!?」
半眼だったイヴァンが、目をカッと見開いて。彼のナイフがルナの細い首に食い込む。
「やめろってんだ!ルナを放せ!!」
ゲルブが吼える。その姿は、シルバーブレットじゃなくて、狼だ。
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