RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~




「リュオンの、息子、だと?」

 後ろで、ゲルブが唸った。


 カナテはルナの首にナイフを当てているイヴァンとゲルブを見比べる。



「おい、ゲルブ。アイツ見ろよ。前のオマエに似ているじゃないか」


 カナテは、傷持ち(スカー)に囁いた。
 
 そう、今の状況はゲルブが魔法使い殺しをしていた頃にそっくりだった。






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