RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~



 ゲルブの言葉に、ティカも、

「そうよそうよ」

 口を揃えて叫ぶ。

「ねえ、イヴァン」

 ルナが口を開いた。

 イヴァンが目を丸くする。



「何のためにこんなことをしているの?」ルナが、イヴァンのナイフを握った。「そんなことをしても、誰も得をしないんだよ。皆が傷つくだけ。もう、やめようよ」



 ルナの左手からチが滴る。



「テメェになにがわかるんだよッ!?のうのうと暮らしてきた、テメェに!!」














< 6 / 222 >

この作品をシェア

pagetop