RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
ゲルブの言葉に、ティカも、
「そうよそうよ」
口を揃えて叫ぶ。
「ねえ、イヴァン」
ルナが口を開いた。
イヴァンが目を丸くする。
「何のためにこんなことをしているの?」ルナが、イヴァンのナイフを握った。「そんなことをしても、誰も得をしないんだよ。皆が傷つくだけ。もう、やめようよ」
ルナの左手からチが滴る。
「テメェになにがわかるんだよッ!?のうのうと暮らしてきた、テメェに!!」